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読売新聞に掲載されました

先日、ぬっくを約6年前に巣立ったAさんから、「福祉の事業所の正社員として、今年4月から採用されたよ!」と、連絡がありました。
「『障害があっても、ステップを踏んでいき、グループホームから一人暮らしをするまでになった、そういった経験を活かし、
障害のある人の立場に立って、仕事をしてほしい』と言われた。うれしかった。」と。

このように話すAさんの記事が、昨年読売新聞に掲載されました。ぜひご一読ください。
子ども担当弁護士として、ぬっくの活動を始めた最初の頃に出会ったAさん。
発達障害があり、急な予定変更が苦手で、よく2人で言い合いをしたこと。
通院同行は半日仕事であり、近くの広場でお弁当を一緒に食べたこと。
誕生日を迎えるまでの日々はいろいろな細かな注文があって大変だったこと。などなど。
すべてが、懐かしく思い出されます。

Aさんは、慎重なので時間はかかりますが、真面目で、自分をもっていて、言葉も、考える力ももっている人なので、
年単位になりますが、確実に、できることが増えていきました。
グループホームを何度か変わる中、時折連絡があり、面会を続けている一方の親に対し、求めるとおりには応えてもらえないことや、
同居したいが実現しない現実などで、思考がぐるぐるする状態が何年も続いていました。

その一方で、作業所はずっと同じ作業所に通っていました。
その作業所の方たちは、本人の表情や態度等を見ながら、日々、交換日記を続けておられました。
陥りやすい思考に自ら気づき、それをどう自分で修正し、対処していくかを、本人に考えさせるようにして、関わっておられました。
作業所やグループホームで起きた出来事をもとになされていたので、とても実践的だし、気の遠くなる作業ですが、
とても丁寧かつ細やかになさっていました。

怒っていたり表情がよくないときも、あえて見守るときもあれば、声をかけて話をすることもある。
話すときも、どんな風に声をかけ、どのようなスモールステップの提案をしていくかなど。
いろんなことを、とても細やかに検討され、実践されておられたんだな、と感じました。

「本人を信じ」「本人の自己肯定感を高めながら」の関わりとは、どういうことなのか。
私自身も、一歩ずつ、アップデートしていけたらな、と思いました。
Aさんの取材に立ち会ったことで、このような細やかで実践的な取り組みを知ることができ、Aさんに感謝です!
ありがとう。

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